僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

喫煙ルーム

「しっかし、飲み過ぎだよ」


といっても、ショートカクテル2杯と、ジンフィズ一杯(笑)


「強かったんじゃない?残して良かったのに」


『それは嫌でしょ』



「じゃあ、次から僕が飲むから。そしたらいろんな種類を飲めるよ」



『やった!嬉しい♪ありがとう』


僕は同じものを沢山食べたい派

ふみちゃんは、本来は飲食店の新規開拓が好き。中々今までは機会が無かっただろうけど。

ちょっとずつ、色々食べるのが好き


というのが分かってきた。


『こだわりがあんまり無いから、(食べるもの)何でも挑戦したいんです。ひろくんの好きなもの食べに行こ?』


と今でもいってくれる。

だから僕も

「和食と中華どっちがいい?」

って、聞いたりする。





と、脱線してしまった。





タクシーの中の沈黙も心地いい


そっと手を繋ぐと

こちらに顔を向けたので僕も見返す


恥ずかしそうに見つめられて

クシャっと微笑む


かわいい



「今日、泊まってもいい?」


『ん。いいの?』


「ごめんね、急に」




ホテルの部屋は広いダブルベッドで

喫煙ルームだった


「え?もしかして?」


『うん。泊まってくれたらいいなって思って。』



出張というのも、自主的(笑)出張だと打ち明けられ

部屋も二人でとってくれていた


言ってくれたらいいのに…

気を遣いすぎだよなと思うけど、悪い気はしない。



早く抱き締めたいけど

何となく、それだけと思われるのは嫌だ


隣り合わせに座り、今日の自主的出張の内容を聞く


ふみちゃんがこんな雄弁に喋るのを聞くのは珍しくて

今までに無いふみちゃんを見た気がした。



自然に見つめあい、軽く唇を合わせる。


ほんとに、気持ちいい



『シャワーしてくるね』



やっと、ため口になった(笑)

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