行きつけ②
食事をゆっくり楽しんだ後
「もう一件付き合ってくれる?」
『是非!ありがとうございます』
ちょくちょく話に出る行きつけのバーへ案内する。
『ここ?いいの?』
「ああ!もちろんだよ」
何がいいのなのかと思ったら
行きつけのところ(嫁さんも来る)に
連れてきて大丈夫なのかと思ったらしい。
バーテンダーは、ペラペラ個人情報を人に話さない
相手をみて会話の内容も吟味してくれる
僕たちの様な関係のカップルも相当来るだろう
僕には日々疲れを癒してくれる、崇高な場所だ。
顔馴染みのバーテンダーと、ふみちゃんとしばし会話を楽しむ。
人見知りな彼女だけど、とても楽しげにしてる姿に
僕も嬉しくなって、お酒がすすむ。
時間を気にせずと言っても、明日早朝こちらを立って、遅番で仕事だ。
日にちを跨ぐ前には、ホテルに帰さないと。
「ふみちゃん、そろそろ出ようか?」
トロンとした目のかわいいふみちゃんがこちらを向く
『はい』
「もうちょっと起きててね。あーホテルの名前教えて?」
タクシーをひろい、ふみちゃんの宿泊先へ向かった