僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

魅力

その月の月末。


ふみちゃんは家族旅行に来るはずだけど
具体的な日にちは言ってこない。



ただ、僕の急な出張が決まった。



念のため、連絡してみる。



「明日、急に出張が決まったんだ。逢える?」




『え~?明日の夜から東京行き!残念(*_*)』




初パターン。


そっか。






地元に帰ったのに、彼女が横にいない夜。



侘しい。



まあ、でもせっかくだから久々に地元の友人と飲みに行く。
急な誘いでも応じてくれる、そういういう仲間は本当に貴重だ。



昔話に花を咲かせ、近況、仕事の話ができるのも男友だちならではだ。





帰りに、いつもふみちゃんと行くバーに寄ったら
閉まっていた(25時頃)


ふみちゃんにLINEしてみる



「村田君(バーテンダー)、もう店閉めてる(*_*)」


こんな時間なのに、既読になる


『今、24時までなんだよ。人手不足(笑)この間行ったときに聞いたよ』


『明日も仕事でしょ?無理しないでね』


「ふみちゃん、村田君とこ行ったの?知らなかった」


『あれ?言ってなかったかな。ごめんね。』



「あ、いや、うーん」


『ん?どうかしたの?』


「あ、いや、なんでも」



嫉妬。


いつも放置のくせに。


ふみちゃんは就職して一年がたっていて
すっかり社会人になっていた


昔のふんわりゆっくりは相変わらずだけど
飲食に関係しているだけあって、情報量は多く
会話の内容も豊富で更に魅力的になっていた


そして…以前より、圧倒的に出会いは多いだろう


見た目も実年齢より若い


3人子供がいるようには見えない



僕のふみちゃん



あ~…だったら、大事にしたらいいんだよ


僕の根拠無い安心感が崩れていきそうになっていた

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