帰る
彼女の背中から覆い被さる
『ひろくん、体重感じるの気持ちいいね』
「あ、さすがに重いよね、ごめん」
『ううん。気持ちいい。もう一回』
今度はそっと体重をかける
後始末して
ふみちゃんを抱き締めて
話もそこそこに
眠りに落ちた
朝日で目覚める
あれ⁉ふみちゃんは?
と思っていたらバスルームから出てきた
『あ、おはよう』
「あ~、おはよう」
『どうかしたの』
「いや、帰ったのかと思った」
『ふふ。それはないよ』
「うん。そうだね」
優しく頭にキスをくれる。
『心配するのは私の方でしょ。ひろくん、ずっとそばにいて』
何だか、感じたことの無い熱さが込み上げてきた。ふみちゃんには内緒。
その後、ルームサービスでモーニングを食べた。
僕からのささやかなプレゼント。
こんなことにさえ、物凄く喜んでくれる。
『凄い贅沢‼初めてだ~こんなの。ありがとう』
「うん。また今度もしよう」
『うん!でも、勿体ないな』
素っぴんのふみちゃんを
自然の光の中で見る
化粧してる姿はきれいだけど
してない顔もあまり変わらずきれい
月末の家族旅行のオススメ観光地を伝えたりしてるうちにチェックアウトの時間
『これからライブグッズ買いに行って帰って仕事だよ。現実に引き戻される~』
新橋の駅まで送る。
土曜日の朝の繁華街は昨日と売って変わって
静かだ
手を繋いで歩く。
「じゃあ、ここでね。」
『ん。』
手を離してくれない。
「僕のて、もって帰る?(笑)」
『いいの?(笑)』
『もって帰りたい』
繋いでたてが、離れる
明るい外なのに思わずハグ
『また、逢えます?』
「もちろんでしょ」
ふみのてをとってキスする
そこに、ふみちゃんも口づけた
『ありがとう。また、がんばれる』
「LINEしていいよ(笑)」
『ん。』
ふみちゃんが消えるまで見送った。