僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

閑話

ふみちゃんは、苦しい話を苦しそうに話さない。



でも、一度だけ、凄く辛そうに話してくれたことがあった。



同居の義父との仲を旦那さんとその兄弟に疑われてるというのだ。



耳を疑う話だ。


義父さんは実母と奥さんを同時期に亡くされて、ふみちゃんや孫さんたちを拠り所にされていた。

ふみちゃんもあんな感じだから、癒されるだろう事は想像に難くない。


しかも自分が脳硬塞になって、リハビリを頑張られて寝たきりにならなくてすんだからって、一人では暮らしていけない。

男は仕事があるから、ふみちゃんがお世話をすることになるんだろう。


そこに焼きもちを焼いて、男女の仲を疑うって何なんだ?

あきれてくる。



ふみちゃんの話によると

薬の副作用や治療の辛さで、思考が普段と変わってくることがあるんだそうだ。


実際、骨髄移植後に離婚を言い渡され、相当な暴言を吐かれたらしい。

そして、相当きつかったらしい。




いくら病気でも、そんなのって許されるの?


僕は、自分の行為を正当化するものを探していた。



そして、行動にでたんだ。

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