僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

閑話④

付き合いだして暫くした頃。



お子さんの話をしていたときの事だ。



ふみちゃんのお子さんは兄二人に歳の離れた妹さん。とても面倒をよくみてくれるので、ふみちゃんがたまに出かけたいというと、快くみててくれるらしい。



「僕は兄妹だけど、そんなことしなかったなぁ 」


『あ!柴咲コウ似のキレイな妹さんですよね?』


え?そんなこと話したっけ?


他にも、僕が小さい頃にした手術のこと


掛け持ちしてたバイトのこと


好きだったブランド


他にも、僕が覚えてないことを話してくれた。







ふみちゃんが幹事になった宴会の時の

矢野さんハグ事件もこの時に聞いた。


『私にも!』

って、思ったらしい(笑)




ふみちゃんは、旦那さんと高校の時から付き合っていて大好きだったので、他の男性を男としてみることが無かったそうだ。


それが、僕には違う感情が芽生えた。


でもだからってどうなるとかなく、

やっぱり旦那さんが好きな気持ちは変わらなかったし、お互い何も起こさないから何もなく過ぎていく。


ただ、僕はふみちゃんのこと好きだよーとか言うもんだから、気になって仕方なかったんだ。


少なくとも、他の男子よりは好意的に見られていたことは確かだった。



僕たちは、結婚する前にすでに同じ職場にいた。出会っては無かったけど。

ふみちゃんが結婚して妊娠し産休で僕が代わりにやって来た。

だから出会えたんだ。


結婚する前に会えてたらって考えるのはナンセンスだ。



今、この時間に感謝をして過ごしてる。




今でも時々、彼女が言うことがある。

『別れる時は言ってくださいね。自然消滅は、嫌です。』



僕は、意地悪してこう言う。


「ふみちゃんは、絶対にいい人が出来るよ。その時は言って」



するとふみちゃんは拗ねて

『どうして、そんな風に言うの?』


って言う。


(※僕たちはアラフォーです!)



かわいい。




まるで、おままごとなんだけど。


それが成立しているこの世界で、このままでいたい




僕の、わがままなんだろうか。

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