翌朝

ふみちゃんは旅立った

僕をホテルに残して(笑)

『ゆっくり寝てて？』

帰って遅番勤務。

子供達の事も気になるからと

早々に帰っていった

パワフルだ。

僕が知らない間に強くなった。

その日が休みの僕は

また一眠り

ふみちゃんの残り香に包まれた

その日家に帰ると

嫁さんがご飯を作ってくれていた

普段、冷蔵庫はビールだらけなのに

食材買ったんだな

「パスタ食べるかーい？」

「ああ。貰おうかな」

美味しいんだよな。

料理はうまい。

僕が、仕事柄外で食べることが多いし、僕も嫁も飲みが多いし、朝は基本食べない。

一緒に行きつけのバーを廻ったりもする。

お互い好きなことして、好きなように暮らしている。

気ままな同居生活

嫁さんは家事を放棄するとか

そういったことは全く無い

恋愛感情は無いけど

離婚という選択を誰も(ふみちゃんさえ)望んでいないから

現状維持

それは、僕の身勝手だろうか

ばれなければいいという考えはおかしいというが

ばれないように、もしくはウソを突き通してという人もいる

僕が「別れよう」と言おう物なら

『今までありがとう』とさえいうだろうことは想像に難くない。

そんな日が、永遠に来なければいいのに