僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

朝まで

僕の出張の日がきた。



顔を見るなり

『あけまして、おめでとうございます』




「ごめんね。なかなか来られなくて」


『ううん。仕方ないよ。ちょっと寂しいけど』


その日はゆっくり出来るからと

食事をして、行きつけのバーでゆっくり飲んだ


いつもより、飲んでるふうのふみちゃんに

チェイサーを促す


「飲み過ぎたら、帰れなくなるよ?」


『うん…』


「ん?」




『今日、とまってもいい?』






「あ、うん。もちろん」


なんで?とか大丈夫?

とか、そういう言葉を飲み込んだ。



「部屋に帰ろうか」


『はい』



足元の覚束ないふみちゃんと

腕を組んで歩く



ほどなくホテルにつき

ベッドにダイブ



「飲みすぎだよ~」



靴を脱がせてあげて、掛け布団をかける。


僕が靴下やズボンを脱いで横にはいると

ふみちゃんがコロンと転がってきて抱きつかれた。


『ひろくん、会いたかった。』


「うん。僕もだよ」


お酒がいつもより多いせいか、積極的なふみちゃん。


心臓もものすごい早さで鼓動を打っている。



「ちょっと酔いが醒めるまで、このままいようね」




今日は、帰らなくていいんだから

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