一時間
昨日は、ふみちゃんと2ヶ月振りの逢瀬だった。
結果、精神欲を選んだ(笑)
いや、選ばされた
遅番で疲れてるだろうに
タバコをお土産に買ってきてくれたり
会社の冷蔵庫で冷やしてた(笑)
量り売のウイスキーとソーダ水を持参してくれたり
『家からより、会社からの方が近いから、ウイスキー冷やしてみたの。』
気持ちが嬉しい。
ふみちゃんのハイボールをいただく。
『私も、飲んでいい?』
「どうぞ♪」
うえ~と、苦そうな顔。
そして、いつものリンゴのお酒に。
美味しそうに、飲む。
「ふみちゃん、明日は?」
『ん?おやすみですよ』
「そっか」
ちょっと、期待。
泊まっていけないかな。
泊まれる?って、ここで聞けない
小心者(⬅僕)
そのあとは、いつものように話したり
youtube見たり
11時をまわる頃、ふみちゃんがそわそわしだした。
「寒い?」
『ううん。帰らないといけないなって』
「え?明日休みだよね」
『う~ん。今日は、帰りますよ』
あきらかに困り顔。
帰るって言ってたじゃん、って怒られてもしょうがないんだろうに
困った笑顔だけ。
仕方ない。僕も大人だから。
「そっか、もっとくっついといたら良かった」
鞄を持って立ち上がったふみちゃんに近づき、抱き締める
そっと腕をまわしてくれる。
「襲ってしまいそうだよ」
背中を撫でてみる
見上げてくるふみちゃん
そんな潤んだ瞳でみつめないで
自然に引き合い、軽く唇を合わせる
もっと、深くしたいのに。
『また、逢えます?』
「もちろん」
別れ際、必ず聞いてくれる
いつ逢える?じゃないんだね
ふみちゃんの言葉の端々に、気遣いを感じる
『帰りますね』
そう言っても、暫く腕をまわしたまま。
名残惜しさは尽きないけど、やっとドアの外まで送る。
「終電逃がしたら、帰ってきていいよ」
どこまでも子供な僕(笑)
『逃しません。』
くしゃくしゃの笑顔の彼女を見送った。