僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

後輩①

会社の後輩の話。




クールというか、淡々と話す。


話しかけても反応が薄い。


感情表現が乏しい。





20代後半、男。




直接かかわり合わないようにはできるけど

上司が扱いに困って、僕に白羽の矢が立つ。


飲みにケーション…(古い?)

僕の得意分野。



他人がどうなろうが基本、知ったこっちゃ無いけど

少しでもかかわり合いのある言わば「仲間」なので。



仕事終わり、まず一緒に飲みに行こうと誘ってみる。



「木下君、今から時間ある?皆で飲みに行くんだけど来ない?」



すると、

【あー、すんません。急な誘いには乗れないんで】


彼からの返事はこうだった。



「あー…、そう。じゃあ時間作ってよ。俺、接待の時以外いつでも良いから」



【はぁ。井原さん、暇なんすね】




僕、呆然。



こんなやつ、いるんだ。

これでうちで仕事やってるのか?



僕は体育会系で、頭に血の昇りやすい方だと思う。

でも、いわれない怒りかたはしない。




上司から聞いてた通りの感じだった。


まあ、でも怒りより呆れてしまった。






数日後、彼からの誘いはないのでまた、こちらから声を掛ける。


「飲みに行かない?」


【井原さん、そんなに暇なんすか?しゃーないっすね】



いやいや。先輩にそんないい方するか?



と思いつつも、僕はわくわくしていた(笑)

叩きのめしてやろう、と。






会社近くの馴染みの居酒屋へ。



やっぱり、食事したり飲みながらだと

親交は深まるなぁ(改めて書くのもなんだけど)とつくづく感じる



飲みながら仕事の事から雑談、プライベートの事をさしで語り合う。



少しなついて…もとい、打ち解けてくれたのか、さっきまでの感じもうすれたところで

今回の本題にはいる。

「木下、社会人として挨拶は礼儀だし、話し方かんがえた方がいいよ。 」


【はぁ。俺、人と付き合うのめんどくさいんですよね。】

「そうなの?でもそこは苦手なんですとかさぁ、言葉を選んだらいいんだよ。直接そう言われたら、みんな気を悪くするだろ。」


【そう…ですよね。なかなか言葉にするの、うまくいかなくて。】


「まだまだ若いんだし、経験して、習得したらいいんじゃない?」


【はい。頑張ります!】



凄く素直。ビックリする。


そんなやり取りの途中にふみちゃんからLINEがきた。


『今日もお疲れ様です。』



「今、後輩と飲み中~、そして教育中」



『え?良かったらまた教えてくれる?』


「了解ー」


そんなやり取り。

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