僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

後輩②

思った以上に楽しい飲み会の後で

ふみちゃんにLINEする。


「酔っちゃった~」


『大丈夫ですか?楽しいお酒だったんですね』


「うん。後輩がね~意外といいやつでさ」




僕は簡単に経緯を話す。


『ふんふん。うちの真ん中の子みたい✨心を開いた相手には凄くなつくんです。でも、それ以外は興味無いし、面倒くさそうにするの』


『でも、井原さんに誘ってもらって嬉しかったんじゃないですかね☺気にかけてもらえて嬉しがってる感じ』



「そうなのかな~」


「ふみちゃんはさ、怒ることある?」

『う~ん…。子供たちを叱るのはしょっちゅうだよ。でも、沸点が高いのかなー。怒るようなことあんまりおきないもの。どうかしたの?』


ふふっと笑ってる彼女を想像した。


そうなのかな。

ふみちゃんは苦労とかそういうのが過ぎて振り返って「あれ、苦労だったのね」って、いう感じじゃなかろうか。





木下君に、感情を出すことないのかって聞いたとき、彼は「疲れるし面倒くさい」と答えた事を話した。



『そうなんだね。何かそういうきっかけがあったのかなぁ。なかなかそういうところは変えられないかもしれないけど、ひろくんと付き合って経験して、成長してくれるといいね』





うん、やっぱり、ふみちゃんの言葉にほっとする。

嬉しい、そういうふうに言ってもらえることが。




『ひろくんの、そういう面倒見のいいとこ 、好きだよ』



僕は、ふみちゃんのそういう優しく包んでくれる言い方が、大好きだよ。

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