後輩②
思った以上に楽しい飲み会の後で
ふみちゃんにLINEする。
「酔っちゃった~」
『大丈夫ですか?楽しいお酒だったんですね』
「うん。後輩がね~意外といいやつでさ」
僕は簡単に経緯を話す。
『ふんふん。うちの真ん中の子みたい✨心を開いた相手には凄くなつくんです。でも、それ以外は興味無いし、面倒くさそうにするの』
『でも、井原さんに誘ってもらって嬉しかったんじゃないですかね☺気にかけてもらえて嬉しがってる感じ』
「そうなのかな~」
「ふみちゃんはさ、怒ることある?」
『う~ん…。子供たちを叱るのはしょっちゅうだよ。でも、沸点が高いのかなー。怒るようなことあんまりおきないもの。どうかしたの?』
ふふっと笑ってる彼女を想像した。
そうなのかな。
ふみちゃんは苦労とかそういうのが過ぎて振り返って「あれ、苦労だったのね」って、いう感じじゃなかろうか。
木下君に、感情を出すことないのかって聞いたとき、彼は「疲れるし面倒くさい」と答えた事を話した。
『そうなんだね。何かそういうきっかけがあったのかなぁ。なかなかそういうところは変えられないかもしれないけど、ひろくんと付き合って経験して、成長してくれるといいね』
うん、やっぱり、ふみちゃんの言葉にほっとする。
嬉しい、そういうふうに言ってもらえることが。
『ひろくんの、そういう面倒見のいいとこ 、好きだよ』
僕は、ふみちゃんのそういう優しく包んでくれる言い方が、大好きだよ。