僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

予兆

それから時々LINEするようになった。


仕事の帰り~病院への道は一人の自由なじかんだからと。



そして、会いたくなってくる。



「⚪月×日出張だから、またお茶する?」


『最近主人の具合が悪いから、難しいかも』




そのあと、忙しくて暫くLINEをしていなかった。

離れていたり、相手から連絡がないと、いつもそうだ。

僕の欠けているところだと思う。




僕は全然気にしてなかったが、ふみちゃんは忙しそうな僕にLINEするのが、とても気を使うみたいだった(未だに)



そして⚪月×日。


昼過ぎにふみちゃんから久々にLINEが来た。


『今日地元ですよね?夕方時間あいたてたりします?』





しまった!


僕は、あのあと連絡もとらず、ふみちゃんを放置してしまっていた。


僕が断りやすい、優しい彼女なりの訪ねかただった。



この頃の僕は、出張のたびにその土地の飲食店やバーに行くのを楽しみにしていた。

仕事柄、地方に友人も多かったので、出張となると、ほぼ誰かと約束していた。


その日も同様で、ふみちゃんに会っている時間がなかった。



「ごめん!今日は接待が入ってて会えないんだ。また、絶対会おう」




『そうですよね。約束もしてないのに、こちらこそごめんなさい。』



時間を作ってくれてたんだろう。

自分の適当さに嫌気がさす。



そして、会えたかもしれないのに会えなかった悔しさでいっぱいで

ますます会いたくなった。


次のアポを早々に決め、また地元出張にやって来ることが出来そうになった。

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