僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

踏み出す

出張の日が決まると、すぐに連絡した。

そして、夕方からやってるバーにいってみないかと誘ってみた。

それならお茶するのと変わらない時間に、帰る事ができる。



ふみちゃんはバーに行ったことが無いという。

カクテルには元々興味があって、カクテルブックを読むのがスキだという。


しばし、カクテルの話に花が咲く。


未知の世界だと、嬉しそうにLINEしてきてくれる。



ふみちゃんにすこしでも、楽しい時間を持って貰えたら。

この時は、本当にその気持ちで一杯だった。




ある時、メガネの話になった。

ふみちゃんの旦那さんはメガネをかけている。僕もだった。


メガネを外すと凄く怖がられるらしい。


『そういえば、井原さんのメガネはずしたとこ記憶に無いです。』


「そりゃそうだよ。メガネはずすの、寝る時くらいだよ(笑)

髭あるけど、肌ケアはしっかりしてるしきれいなんだけど、見てみる?」



既読になるけど、チャット状態だったのに、スルーになったままになった。


あ、やば!

誘ってるみたい…いや、誘ってるよな


僕は、何を考えてるんだ。






『機会があったら、是非』



これは、スルーなのか

本気…なんだろうか。


「じゃあ井原のメガネはずして見る会 開催するよ?参加してね」



『(笑)』




40過ぎたおじさんのドキドキは、止まらなかった。

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