逢える?
東京初日。
家族で夢の国に来てるふみちゃん。
連絡は…無い。
Twitterにチェックインだけ。
これだけ動いてたら夜はバーには来ないかな。
僕は帰京していたが
花粉症と疲れもあって
帰宅後、眠りにおちてしまった。
翌日目覚めてLINEを確認する。
ふみちゃんからだった。
『ひろくん、昨日は素敵な時間をありがとう。ごちそうさまでした。びっくりしたよ。』
『紹介してもらって、⚫⚫と△◻にも行ったよ』
楽しそうなLINE。よかった。
「おはよう。ごめんね。昨日は会いに行けなくて。今日も行く?」
『おはよう。ありがとう。今日も行きたいな。』
「僕も、お邪魔していい?」
『え?会えるの?やったぁ。嬉しい✨』
よしっ!
断られはしないだろうけど
ホッとした。良かったー
その日も、アクティブに動き回るふみちゃん(笑)
夜はけっこう遅い時間だったけど汐留のホテルから来てくれた。
2週間前に着物であったときとは別人だ。
長い髪を下ろして、眼鏡をかけている。
山崎くんが、着物の話をまた持ち出してる(笑)
よっぽど、印象的だったんだな。
幸い、この日は店が混んでいたので
山崎君にふみちゃんとられることなく
一緒にお酒を楽しめた。
ただ、時間は残酷に…過ぎる。
「終電は…」
『調べてあるよ。⚫時になったら出るね』
ちょっと、寂しそうに見える。
カウンターのしたで差し出した僕のてを
ふみちゃんのてが優しく包んだ。