僕とふみちゃん

18年前に出会った僕たちは、再会しました。

心配

シャワーから出て、切り出した。


「同窓会、どうだった?」





『うん。すっごく楽しかったです。

ちょっと頑張った格好して行って良かった。女子はおしゃれな子が多くて、変わってないか、話しやすくなっててプラスな印象。男子は、本当におじさんだった(笑)』


カジュアルなイタリアンレストランのビュッフェスタイルで、男性陣はかなりラフな様相だったとか。


「フミちゃんは、今日みたいな格好で行ったの?」



『え?まさか(笑) こんな感じ』



と、見せてくれたのは友達と撮った写真。

上品なロングスカートのワンピースに髪を上げている。


うーん。凄く可愛い。


「大丈夫だった?」


『何の心配?』


「男子に言い寄られたんじゃないかの。」


『指輪してたし、そんなことにならないよ』







そっか。良かった。


ホッとした僕を、フミちゃんが抱き締めた。


『心配してくれたの?ありがとう

私の中はひろくんでいっぱいだよ』




そう言って、おでこにキスをくれ

見つめあってやっと唇を重ねた。

バーを出てホテルに向かう。


後ろに入ったスリットがエッチ(笑)


細くない足が、いやらしさを醸し出してる。


これからを想像して、たまらなくなる。


だいぶたまってるなぁと

可笑しいやら幸せやらで笑ってしまう。



『どうかしたの?』


フミちゃんが僕を見上げて手をつないでくる。



「あー、いや。スカート素敵だなって。」



『ひろくんは誉め上手だね。気分いい~』



つかの間の散歩を楽しみ、部屋に着いた。



安定のテーブル挟んで向かい合い(笑)


バーで話題になった動画を見つつ話す。






頃合いを見計らって



「僕、シャワーいってくるね」


『はい🎵』



シャワールームに入ったけど、顔だけ出して伝える


「ベッドに入ってていいよ」


『え?』


「その時は何にも着けずに(笑)」


『(照れてる)』




「いやなの?じゃあ、テレビ見てていいよ」


『はい❗』


「そんなに元気に答える?」


『ふふ。早く帰って来て?』


「はーい♪♪」


中学生かよ、俺。


そういえば、同窓会はどうだったんだろう。

後で聞いてみようと思った。

久々

フミちゃんと逢う日。


フミちゃんが家を出るのが遅くなる予定なので

久しぶりに実家に顔を出すことにした。




実家は、なぜこんなにイラつくのか。


そんなわけで、なるべく滞在時間を短くしたいと思うから

年一回くらい出張のついでに、寄る。


普段、何も言わないフミちゃんも

これに関してだけは苦言を呈する。



『もう少し帰ってくれると嬉しいとおもうよ』



寄ったことがわかると、とても嬉しそうにする。



今回も、母親がずっと喋って僕の世話を焼き、父親が酒を勧めてきてイライラさせられっぱなしだったが

フミちゃんの『滞在時間を延ばしたら、慣れてくるよ』に、おかしくて、イラついてた気持ちがスッとし

『親はいつまでたっても世話焼きたいし、心配なんだよ』に、なるほどなと思えた。



不思議だ。フミちゃんマジック(笑)










この日の彼女はといえば

パーティにでも行くかの如く何時もよりしっかりアクセサリーをつけていて

珍しく体のラインがわかる黒のワンピース。


セクシーというのが適した形容だ。


僕のために、おしゃれをしてくれるのは本当に嬉しい。




もう、抱きたくて仕方ない。


バーにいる間中、背中に手をまわし時に腕に触れたりしていた



「今日は、特に可愛い」



何回も言って、反応に困るフミちゃんを見るのも楽しい。


『久しぶりだから、頑張っちゃった😃服、借りたんだけど、思ったよりぴったりしてて…恥ずかしくない?』



かわいいなぁ。気取らないフミちゃん。


「僕が、恥ずかしいの?」



『うーん。一緒にいて…ってこと』



「とんでもない。凄く素敵だよ。僕のために嬉しいよ」



『うん。良かった❗ありがとう』



「こちらこそだよ」






久しぶりに一緒にバーで飲むことも出来た。




前回に引き換え、今日はずっと一緒に要られる安心感と


これから彼女を抱ける歓びに満たされていた。